コラム

正しい方法で布団からダニを駆除!上手な掃除機のかけ方

さまざまなアレルゲンの中でも、住居内でもっとも対策が必要なのは、ダニアレルゲンです。少しでもダニによるアレルギー症状を防ぐため、リビングや寝室のこまめな掃除はとても重要です。中でも寝室・布団はダニの温床になりやすく、布団に潜むダニ対策として掃除機がけは特に重要な対策手段となります。今回は、ダニを駆除するための正しい掃除機のかけ方をまとめました。アレルギーの原因となるダニやホコリを布団から除去するメリットと合わせて、上手な掃除機のかけ方を詳しくご紹介します。

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1.正しい方法で布団からダニを駆除!上手な掃除機のかけ方

毎日家族みんなが使う、布団。「いつでも清潔に保ちたい!」、「ダニのいない布団で心地よく眠りたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。想像している以上に、布団はダニにとって快適な環境です。さらに生きているダニだけではなく、ダニの死骸やフン、ホコリなども溜まりやすく、アレルギー症状の原因となります。この状況を防ぐ対策として、布団の掃除機がけはとても重要な対策方法です。毎日使う布団を清潔に保つためには、掃除機がけがどのくらい効果的で、重要なのかを、正しい掃除機がけの方法やポイントなどと合わせて解説します。

2.布団に潜んでいるダニについて

ダニは湿度70%以上、温度20~30℃の環境で急激に増殖します。ダニにとって快適な環境になりやすい場所が、寝室です。特に、就寝中に身体から出る汗や、乾かしきれていない髪の毛によって寝具が湿りやすく、体温で寝具が温められる布団は、ダニが最も過ごしやすい環境です。又、畳やカーペットもダニが多く生息しているため、その上に敷き布団を敷いている場合は、被害にあいやすくなります。ダニは体長約0.3~1.0mmと非常に小さいため、布団に潜んでいることに気づくことは困難であり、その小ささと潜伏数の多さから、掃除機がけではダニを完全に駆除することはできません。掃除機がけでダニ対策をするためには、布団内のダニをすべて死滅させる必要があります。布団内部で生きているダニをすべて退治しない限り、掃除機がけだけでは根本的な解決は難しいでしょう。

▼身の周りに潜むダニについて詳しくはこちら▼

3.掃除機がけで駆除できるものとは?

掃除機の吸引力にもよりますが、繊維の奥に入り込み、しっかりとしがみついている、生きたダニを完全に吸い取ることは困難です。このことから、掃除機で吸い取ることが可能なのは、ダニの死骸やフン、ホコリ、ダニのエサとなるような皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすなどであるということになります。

お伝えしたように、掃除機では生きているダニを完全に駆除することはできません。しかし、ダニの死骸やフンなどによる、アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)刺激は、生きているダニによるものよりも強いと言われており、咳やくしゃみといったアレルギー症状の原因となっている可能性が非常に高いということが分かっています。それらを直接駆除することができる掃除機がけは、とても重要なダニ対策のひとつとなります。

4.布団の掃除機のかけ方

布団に付いたダニの死骸やフン、ホコリ、ダニのエサとなるような皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかす。これらをできるだけ吸い取り、布団をキレイに保つためには、こまめに掃除機をかけることが非常に有効です。正しい掃除機の方法をしっかり実践しましょう。

掃除機がけの手順について

①掃除機がけの前に布団を干し、軽くはらう

掃除機がけの前に布団を軽くはらっておくと、布団内部に潜んでいるダニが表面に浮いてくるため、よりたくさんのダニを吸い取ることができます。合わせて、布団表面のゴミやホコリも取り除くことができるので、布団の掃除機がけの前準備として実践してみましょう。

②掃除機のノズルを軽くあて、ゆっくり吸引

掃除機はできるだけゆっくり動かしましょう。ゆっくり動かすことで、繊維にしがみついているダニをしっかり吸い取ることができます。1㎥あたり20~30秒以上の時間をかけるのが目安です。

③一方向ではなく、さまざまな方向で掃除機がけ

人の皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすなどの汚れがダニのエサとなります。布団の吸い残し箇所がないように、縦・横・斜めなど、さまざまな方向に掃除機をかけることを意識してください。更に、布団の縫い目の溝にたまったホコリもしっかり吸い取りましょう。又、寝室やリビングのフローリングも同様に、溝にたまったホコリを吸い取ると良いです。ただし、畳の場合は傷がつく恐れがあるので、畳の目に沿って掃除機をかけましょう。

④布団の表・裏どちらの面も掃除機がけ

ダニは、布団内部を自由に移動することができます。布団の表面だけの掃除機がけだと、裏側に逃げたダニを吸い逃してしまいます。又、ダニは夜行性であるため、昼間は布団の裏面に潜んでいる可能性も高いです。布団の表・裏どちらの面も掃除機をかけることで、より多くのダニを吸い取ることができるので、必ず実践してください。

掃除機がけのポイント

掃除機がけのポイントをご紹介します。無駄なくダニや汚れを吸い取るために、ポイントをしっかり把握しましょう。

①掃除機を持つ手に力を入れない

力強く掃除機を押し付けた方が、ダニや汚れを吸い取りやすいと考えがちですが、掃除機を持つ力と吸引力は無関係です。 むしろ、布団を傷つけて穴が空いてしまうと、そこからダニが侵入しやすくなってしまい、逆効果です。更に、ダニ自体を吸い取りにくくなってしまいます。掃除機を持つ時は、自然な力で持つようにしましょう。

②掃除機はゆっくり動かす

前述の通り、掃除機を速く動かすと、繊維にしがみついているダニをしっかりと吸い取ることができません。掃除機を「前に出す」・「戻す」の動作に、それぞれ5秒程度はかけるようにしましょう。

③場所によって「強弱」を使い分ける

基本的に、ダニの死骸やフン、ホコリ、ダニのエサとなるような皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすを吸い取る際は、「強」=フルパワーで掃除機をかけますが、畳やフローリングといった布団以外の場所では「弱」に切り替えることをおすすめします。平面を掃除機がけする場合、「強」でも「弱」でも吸引力にはほとんど差はありません。

掃除機がけの頻度

布団の掃除機がけの頻度は、1週間に1回程度を目安にしてください。タイミングについては、布団洗濯と合わせて検討する必要があるでしょう。あまり頻繁に掃除機がけをしてしまうと、布団が傷んでしまう恐れがあるので注意してください。又、寝室全体の掃除機がけについては、3日に1回がベストな頻度です。ダニの繁殖力は非常に強く、チリダニのメスは生涯で約80個の卵を産みます。①空気、②食べ物、③適度な温度と湿度(水分)、④繁殖に適した場所の、4項目がダニの発育条件です。これらすべてが満たされると、驚くほどの勢いで増殖します。ダニを増殖させないためには、できるだけこまめに掃除をして、ダニのエサとなる、皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすを取り除くことが重要です。

5.掃除機がけの重要性について

そもそも、「布団に掃除機をかける必要はあるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。一見キレイに見えている布団ですが、ダニの住みかになっていることはもちろん、チリやホコリの発生源にもなっています。布団の中には、綿がたっぷり詰まっていて、この綿がちぎれて細かくなり、小さいチリとなります。これらが生地の隙間から出てきたものがホコリです。「ホコリが出にくい」と宣伝している布団であっても、綿が詰まっていれば、ある程度のチリやホコリが出てきてしまいます。これにより、3日に1回の頻度で寝室を掃除をしていても、翌日にはホコリが貯まり始めてしまうのです。更に、ダニはホコリに付着して室内を移動することが可能なので、ホコリの多い環境は、ダニの繁殖を促してしまいます。

私たちの暮らしに欠かせない布団が、実は、掃除機がけを促す大きな要因となっています。この現象は、布団を使用する限り避けられません。しっかり掃除機がけをして、布団・寝室のケアを行いましょう。

6.掃除機をかける前にダニを駆除する方法

掃除機がけ以外にも、布団からダニを駆除するのに効果的な方法があります。なかなか布団に掃除機をかける時間がない方や、掃除機がけだけではダニ対策が不安な方は是非試してみてください。

①布団クリーナーで徹底駆除

布団クリーナーは布団専用の小型掃除機です。布団専用なので、キッチンやリビングなど、他の場所で使用したノズルの使いまわしを気にせず使用でき、衛生的です。更に、ダニセンサー搭載のものもあるので、ダニ対策にもぴったりのアイテムです。

②布団乾燥機などでの乾燥

ダニは体の約70%が水分で構成されており、乾燥に非常に弱いです。体内の水分が減少すると生存が困難になります。布団をこまめに天日干したり、スチームアイロンやドライヤー、布団乾燥機を使用して、寝具やカーペットなどをしっかり乾燥させましょう。

③布団のクリーニングで丸洗い

布団の丸洗いは効果的なダニ対策です。ダニの死骸やフン、ホコリ、ダニのエサとなるような皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすを除去でき、ダニが住みにくい環境が作れます。特に、サイズが大きい布団や、高級な素材を使用した布団は、コインランドリーや布団専門のクリーニング業者を利用することをおすすめします。大型の乾燥機を使用しての布団の乾燥は、特にダニ対策に効果的です。

▼布団をコインランドリーで洗う方法について詳しくはこちら▼

④市販のダニ駆除アイテムを活用する

市販のダニ駆除アイテムを活用することも、ひとつの方法です。市販のダニ駆除アイテムは、以下のようなものがあります。

燻煙剤…殺虫成分を含んだ煙や霧を部屋全体に行き渡らせ、室内のダニをまとめて退治します。
ダニ駆除スプレー…スプレータイプのダニ用殺虫剤です。ソファや枕など、ダニが気になるところにすぐ使えます。
ダニ取りシート…ダニが好む香りをシートに含ませ、ダニをおびき寄せて捕獲します。

燻煙剤、駆除スプレーの使用後は、ダニの死骸を除去することを徹底してください。ダニの死骸やフンなどが乾燥して微粉末になり、それを吸い込むことで、アレルギー症状の原因になるので、注意しましょう。
ダニ取りシートは、集めたダニもシートと一緒にゴミとして捨てることができますが、燻煙剤やダニ駆除スプレーはダニを死滅させるだけです。使用後は、必ず掃除機をかけて、ダニの死がいを除去してください。小さなお子様がいる家庭や、ダニ駆除スプレーの成分が気になる場合は、ダニ取りシートの使用がおすすめです。

▼ヤマセイでも、ダニ取りシートを取り扱っております▼

7.掃除機がけ後の「ダニを寄せ付けない」対策が重要!

ポイントをおさえて、十分に布団の掃除機がけを行った後も油断は禁物です。前述のとおり、布団は汚れやすく、寝室はホコリが溜まりやすい場所です。せっかくの掃除機がけを無駄にしないためにも、以下の対策も合わせて実践してください。

①布団カバーを取り付ける

布団は日々使用していくうちに劣化していきます。布団にカバーを取り付けずに使用すると、布団に汚れが付き、その汚れが原因でダニやカビが発生してしまう可能性が高いです。更に天然繊維を使用した寝具の場合は、繊維に皮脂や油が付着することにより、側生地が薄くなったり、毛羽立ちの原因になります。又、摩擦で側生地が傷みやすく、側生地が薄くなってきたところから中綿が出てきてしまい、ホコリ発生の原因となります。それらを防ぐためにも、布団カバーを取り付けましょう。布団本体を、汚れから守り、側生地の摩耗を軽減します。更に、布団の丸洗いの回数も減らすことができるので、非常におすすめな方法です。

②寝室をキレイな状態に保つ

寝室は、皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすなどによる汚れが多く、それらをエサとするダニが増殖しやすい環境です。寝室をキレイに保つことは、ダニの増殖を防ぐことにつながります。寝室掃除の手順としては、人の動きにより舞うホコリを、効率よく取り除くことが可能な朝一番に行い、カーテンレールの上などの高い場所から、ホコリなどのゴミを下に落として掃除します。更に、こまめに換気をすることで、ホコリやハウスダストが溜まりにくい寝室になります。

▼寝室掃除の仕方と手順について詳しくはこちら▼

8.めんどうな掃除機がけをはぶける!?ダニの入らない布団について

これまで解説してきた布団の掃除機のかけ方についてですが、ポイントをしっかりおさえ、丁寧に掃除機がけをするとなると、かなりの時間や手間、コストを要する作業になってしまいます。忙しい日常生活の中、なかなか負担が大きく手間もかかるので、布団の掃除機がけを後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか?そんなお悩みを解決できる、こまめなケアが不要で、防ダニ仕様の「ダニゼロック」シリーズの布団をご紹介します。

頻繁な洗濯が必要ない!ダニの入らない布団について

ヤマセイの「ダニゼロック」シリーズは、ダニを洗い流すことを目的とした、頻繁なお洗濯が必要ない寝具シリーズです。高密度織物の効果により、ダニが生地の中にもぐる事ができないので、日ごろのお手入れは「こまめな洗濯」ではなく、粘着式ローラーで表面に付着した、ホコリを取り除くだけで十分です。洗濯は汗や皮脂汚れが気になるときに行うだけで良いので、掃除機がけの回数が格段に減ります。又、ヤマセイ布団専用のクリーニングサービスも利用できるので、クリーニング業者を探す手間もはぶけます。

ヤマセイの防ダニ布団を使えば、ダニの通過を100%阻止します!

防ダニ加工を施していない通常の布団は、キルティングによって開いた針穴からダニが侵入します。布団を使い続けると、布団に侵入するダニの数がどんどん増え続け、布団内部で繁殖してしまいます。定期的に掃除機掛けや洗濯、乾燥をしてキレイにしているつもりでも、布団内部に侵入したダニをすべて駆除することは、専門家でも困難です。
ヤマセイの防ダニ布団なら、一般の生地に比べ非常に目が詰んでいる、綿100%の高密度生地を使用しているので、体長約0.3~1.0mm程の小さいダニだけでなく、その卵や幼虫を100%通しません。布団表面に針孔がない特殊製法でダニが侵入できない作りとなっています。

▼ダニゼロックについての詳しい試験結果はこちら▼

9.布団の掃除機がけで毎日快眠に!

ダニアレルギーを予防するには、掃除機でしっかりとダニの死骸やフン、ホコリ、ダニのエサとなるような皮脂・フケ・アカ・髪の毛・食べかすを除去することが大事です。今回のコラムでご紹介した方法で掃除機がけを行い、ダニアレルギーを少しでも予防できるように心がけましょう。しかし、どうしても掃除機がけだけではすべてのダニを駆除することはできません。もし完全にダニ対策をしたい場合は、防ダニ機能やアレルギー対策されている衣類や布団を利用するのがおすすめです。自分に合ったダニ対策方法で、毎日の睡眠を快適なものにしていきましょう。

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防ダニ布団 ダニゼロックの紹介